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ローソク足のパターン

包み足の見方:実体とヒゲ、効く位置と効かない位置

2本目が1本目を覆います。覆ったのが実体なのかヒゲだけなのかを確かめ、それがチャートのどこで出たかを見てから計画を立てます。

先に結論から

陽の包み足は、陰線のあとに出た陽線が、1本目の実体をすべて覆った形です。2本目のヒゲだけが1本目を越えているなら、それは実体の小さい外側の足で、言えることはずっと少なくなります。この2本組が最も重みを持つのは、下落のあと、過去に効いたサポートの上で出たときです。計画はその足自身の高値と安値から組み立てます。

実体かヒゲか、そしてどこで出たかILLUSTRATION
71.069.472.069.172.370.869.668.81実体を包んだ形2ヒゲだけを包んだ形サポート ≈ 69目標 80.080.0エントリー 72.472.468.6損切り 68.61233サポートでの具体例・日足
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実体かヒゲか、そしてどこで出たかILLUSTRATION
71.069.472.069.172.370.869.668.81実体を包んだ形2ヒゲだけを包んだ形サポート ≈ 69目標 80.080.0エントリー 72.472.468.6損切り 68.61233サポートでの具体例・日足

2本目の実体が包んだのは、1本目の実体か、ヒゲだけか

チャートの右端に2本のローソク足が並びます。1本目は小さな陰線、2本目はそれより低く始まり、高く引けて、1本目を飲み込むように見えます。名前をつける前に測ることが1つあります。2本目の実体が1本目の実体を始値から終値まで覆っているのか、それともヒゲだけが越えているのか。日足の株なら差は30セントのこともありますが、その差でこの2本組の意味が変わります。

StockCharts ChartSchoolは強気側を実体だけで定義しています。2本目の実体が1本目の実体を完全に覆うことが条件で、ヒゲまで覆っていればなお良いが必須ではない、としています。Japanese Candlestick Charting TechniquesでのNisonの条件も同じ組み立てです。短くてもよいので手前にトレンドがあること、2本の色が逆であること、2本目の実体が1本目の実体を包むこと。どちらの定義もヒゲには何も求めていません。

図の左にある2本組では、1本目が71.0で始まり69.4で引けます。2本目はその終値の下、69.1で始まり、その始値の上、72.0で引け、高値は72.3、安値は68.8です。2本目の実体は69.1から72.0、1本目の実体は69.4から71.0。両端とも覆われています。これが実体を包んだ形です。

1本目はそのままに、2本目だけを変えてみます。始値69.6、終値70.8、高値72.3と安値68.8は同じです。値幅は1本目を飲み込んだままですが、実体は飲み込んでいません。69.6から70.8は69.4から71.0の内側だからです。どちらもバーチャートで言えば外側の足ですが、包み足なのは前者だけです。後者は両側に振れて値幅の真ん中で引けており、転換というより迷いです。

陰の包み足は、上昇のあとに同じ検証をした形です。小さな陽線のあとに、1本目の終値以上で始まり1本目の始値を割って引ける陰線が出ます。StockChartsは上下どちらの向きにも条件を1つ加えています。1本目は十字線であってはいけない、というものです。0.1の実体を覆うのは簡単すぎるからです。同じ決まりを、向きだけ入れ替えて使います。

このページが扱うのは2本組までです。長い下ヒゲを持つ1本の足は別の検証になり、ハンマーと首吊り線のガイドで扱っています。始値と終値がほぼ同じ価格になる足は十字線のガイドの主題です。

サポートで出た包み足と、トレンドの途中で出た包み足は分けて扱う

StockChartsの2つのページは、どちらも同じ条件から始まります。強気の転換には反転すべき下降トレンドが要り、弱気の転換には上昇が要る、というものです。陽の包み足が示すのは、前のセッションの売りを上回った1セッションの買いです。その価値を決めるのは、それがどこで出たかです。6セッションの下落のあと、サポートで出た陽の包み足には果たすべき役割があります。上昇が20ポイント進んだところで出た包み足には、反転させるものがありません。

確かめることサポート(69のゾーン)トレンドの途中(70から90まで上げたあとの90)
何を反転させるのか2度効いた価格帯までの、6セッションの下落。何もありません。すでに20ポイント進んだあとです。
安値の下で最も近い価格帯68.8から69.5のゾーン。足のすぐ下にあります。5ポイント以内にはなく、最後の1つは70付近です。
損切りを置く場所68.6。安値とゾーンの下で、置く理由があります。安値の下、ただし何もない空間。守る価格帯がありません。
次の抵抗までの余地80.0のスイング高値まで7.6ポイント。不明。90の上に過去の高値がありません。
どう扱うか高値の上に逆指値の買い。安値を割って引けたら取り消し。小休止として読む。価格帯まで押すのを待つか、見送る。

トレンドの途中の例を数字で書きます。ある銘柄が3週間で70から90まで上げ、2セッションより深い押しは一度もありません。90で陽の包み足が出ます。陰線のあとにそれを覆う陽線という形です。その後10セッション、価格は89から91.5のあいだを漂います。この足は1日の買いについては本当のことを言い、新しい上昇については何も言っていません。その上昇はすでに20ポイント分進んだあとだったからです。

サポートで出た足には基準があります。68.8のゾーンが損切りに理由を与え、80.0のスイング高値が目標に測れる距離を与えます。価格帯がどう試され、試しに失敗した形がどう見えるかはブレイクとリテストのガイドの主題です。トレンドの途中では、同じ2本組はせいぜい継続の小休止で、その安値の下の損切りは何も守りません。

Fidelityが掲載するBulkowskiのInvestment Candlesのコラムは、下落のあとに出た陽線から陰線への2本組、つまり陰の包み足の形が間違った場所に出たものを、last engulfing bottomと呼んでいます。同じ2本で、正反対の名前です。違いは手前のトレンドだけで、この節の主張がそのままパターン名になっています。

具体例:69のサポートゾーンで出た、実体を包んだ形

日足の株チャート、図の右側を見ます。価格は6セッションで75から69.3まで下げ、先月2度、69.2と68.9で効いたゾーンに入り、71.0まで戻します。1本目は71.0で始まり、ゾーンに戻って69.4で引けます。2本目は69.1で始まり、安値68.8をつけ、高値72.3、終値72.0で引けます。実体が実体を覆い、場所はサポート、手前には下落がありました。

エントリーは高値72.3の0.1上、72.4の逆指値の買いです。損切りは安値68.8とゾーンの下、68.6。1株あたりのリスクは72.4引く68.6で3.8になります。目標は直前のスイング高値80.0なので、リワードは80.0引く72.4で7.6。7.6を3.8で割ると、手数料とスリッページを除いて2Rです。リスクリワードの計算ツール(英語のページです)は、この計算をコスト込みでやり直せます。

決めるのは3本目です。次の1から3セッションのあいだに72.4を抜けてくれば注文は約定し、あとは損切りが引き継ぎます。その前に68.8を割って引けたら注文は取り消します。安値を割られた包み足は、もう包み足ではありません。

StockChartsは確認の期間を1日から3日とし、窓開け、新しい方向への長い足、出来高を伴う動きを確認の出来事としています。図では3本目が72.0で始まり、71.6まで下げて72.9で引け、きっかけの価格を抜けています。そのあとの破線は80.0へ向かうシナリオの1つで、距離を示すために描いたものです。予測ではありません。

この具体例が示すのは、数字がローソク足からどう出てくるかです。72.4でその株を買う価値があるとは言っていません。それは週足、決算の日程、自分の許容損失しだいで、そのどれも2本のローソク足には含まれていません。

包み足の勝率に、どこでも通用する数字はありません

包み足の勝率としてさまざまな数字が出回っていますが、どれも同じものを測ってはいません。勝率を出すには先に4つを決める必要があります。何をパターンと数えるか(実体だけか、ヒゲも含むか)、何を成功と数えるか(高値を超えて引けることか、決めた幅の値動きか)、どの期間で見るか(3本か、10本か)、そしてどの市場のどの年か。1つ変えれば数字は動きます。

Bulkowskiのコラムは、その決めごとがどこまで細かくなるかを示しています。対象は1996年8月から2006年8月までのS&P500銘柄、結果は強気相場のみ、ブレイクはパターンの上限を超えて引けるか下限を割って引けることと定義されています。同じ検証を2020年のEUR/USDの1時間足でやれば、それは数字の違う別の研究です。

KirkpatrickとDahlquistを引いたFidelityのチャートパターンの資料は、ボトムの包み足は上への反転と考えられているのに、下降トレンドでの下へのブレイクで良い成績を出した、と述べています。この集計では、パターンは転換として失敗した場面で評価を得たことになります。出典が2つ、良い結果の定義も2つです。

このページは勝率の数字を示しません。先の4つの決めごとを添えずに引かれた数字は飾りです。測れるのは自分の決まりのほうです。効いたことのある価格帯で出た実体の包み足を、自分が取引する時間足で、エントリー、損切り、結果とともに記録します。サイジングで重みを持たせるのは、最低30回の合図がたまってからです。

集計が食い違う理由がもう1つあります。2本目の始値は、どこでも同じ出来事ではありません。日足の株チャートでは前日の終値の下に窓を開けることがあり、その窓が包む作業の一部を肩代わりします。EUR/USDやBTCUSDTでは始値が前の終値と同じなので、包めるのは終値だけです。日付が00:00 UTCで変わるFX業者と、ニューヨークの17時で変わる業者とでは、出てくるローソク足が違います。

スクリーンショットで足を読んでから動く

ローソク足がおよそ40本収まるように拡大し、価格軸と時間足の表示が読める状態にします。実体かヒゲかの判断には2本の足の始値と終値が要りますが、1024ピクセルに縮小された画像では、70ドルの株の0.3ポイントの実体は数ピクセルの高さしかありません。TradingViewなら、撮る前に各ローソク足にカーソルを合わせて凡例の四本値を読んでください。MetaTrader 5ならデータウィンドウ(Ctrl+D)に並びます。

アップロードの前に3つ確認します。包み足が引けていること。形成中の足はまだパターンではありません。2本目の実体が1本目の実体を始値から終値まで覆っていること。効いたことのある価格帯が、安値のところかそのすぐ下にあること。そのうえで注文パネルと口座残高を切り取ります。アップロードされるのは画像全体だからです。

サンプルレポートに、ローソク足の合図がパターンとシグナルのどこに出るか、近くの価格帯が重要な価格帯に強さの評価と現在値からの距離つきでどう並ぶか、そしてトレードプランがあるときにエントリー、損切り、利確、無効化ラインとともにどう示されるかが載っています。

自分のチャートの準備ができたら、TradeGPTでチャートを分析します。切り取る範囲で価格軸の文字をくっきり残せば、最初に示された価格は自分のローソク足とそのまま重なります。

包み足についてよくある質問

包み足の確認のしかた

包み足の確認は、その足が引けたあとに価格が足の端を越えて動くことです。強気の例なら72.3の上を、1本から3本のうちに抜けることです。StockChartsは窓、新しい方向への長い足、出来高を伴う動きを確認の出来事として挙げています。それまでは候補のままで、安値を割って引ければ取り消しになります。

包み足はどのくらい信頼できるか

1つの数字で表せるものはありません。公表されている集計はどれも独自の定義、対象、成功の基準を使っていて、まとめて扱えないからです。最も効くのは位置です。2度効いた価格帯で出た実体の包み足と、上昇が20ポイント進んだところで出たものは別の出来事です。自分の時間足で、自分の合図を記録してください。

包み足に向く時間足

誰にとっても最良という時間足はありません。このパターンは1本ごとに定義されるので、どの時間足にも出ます。1分足では1セッションに何十回も現れますし、日足では1本が丸1日を要約し、その始値は窓を開けることがあります。トレードを組み立てる時間足を使い、価格帯はその1つ上の時間足で確かめてください。

陽の包み足のあとに起きること

3つのうちのどれかです。価格が高値を抜けてエントリーが約定するか、足の安値まで戻ってくるか、横ばいのまま候補が期限切れになるかです。例で言えば、72.4を抜ければ注文が約定し、68.8を割って引ければ取り消し、69から72のあいだで1週間漂えばその合図は古くなっています。

次に読む

損切りの置き方:構造・ATR・固定パーセントの3通り

68.6の損切りは、包み足の安値の下にありました。この構造にもとづく損切りを、ATRの損切りと固定パーセントの損切りと、1枚のチャートで比べます。

手元のチャートを、筋道立てて読む。

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サンプルはどなたでも閲覧できます。自分のチャートの分析は、どの有料プランにも含まれています。

出典と参考資料

参考資料は2026年8月19日時点で確認しています。

  1. StockCharts ChartSchool: Candlestick Bullish Reversal Patterns
  2. StockCharts ChartSchool: Candlestick Bearish Reversal Patterns
  3. Fidelity Learning Center: Identifying Chart Patterns with Technical Analysis (PDF)
  4. Steve Nison, Japanese Candlestick Charting Techniques, Second Edition (Prentice Hall Press)
  5. Thomas Bulkowski, Investment Candles, Stocks & Commodities 29:5, hosted by Fidelity (PDF)