損切りは、そのトレードの読みが崩れる価格に置き、その幅から株数を決めます。48.2のスイング安値のあとに50.6で買う場合、構造の損切り48.0は1株あたり2.6のリスクで、$100の許容損失なら38株です。ATRの2倍の48.4なら45株、固定2パーセントの49.6なら100株になります。近い損切りほど株数は増え、そのぶん掛かりやすくなります。
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同じ50.6のエントリーに、損切りを3通り
日足のチャートが7本かけて51.6から48.2まで下げ、下げ止まり、50.6で引けるところまで戻します。ここで終値の50.6を買います(1)。48.2のスイング安値(2)は、買いが最後に入った場所です。問題は損切りをどこに置くかで、この1枚のチャートに対して3つの方法が3つの答えを出します。
1つ目は構造から読む方法です。スイング安値を割ってしまえば買いの読みは崩れるので、損切りは48.2の少し下、48.0に置きます。エントリーからの幅は50.6引く48.0で、1株あたり2.6です。Fidelityのサポートとレジスタンスの解説は、サポート(下値支持線)を、過去に買いが下落を止めた価格帯と説明しています。損切りはその向こう側に置きます。
2つ目はボラティリティから読む方法です。このチャートのATR(14)は1.1です。ATR(真の値幅の平均)は直近14本の1日あたりの値幅の平均を示すので、ここでは1.1ポイントという意味になります。その2倍は2.2なので、損切りは50.6引く2.2の48.4です。スイング安値の0.2上に来ました。これはこの数字だからそうなっただけで、別のチャートでは同じルールが構造の上にも下にも来ます。
3つ目は固定パーセントです。50.6の2パーセントはおよそ1.0なので、損切りは49.6になります。この方法はチャートを一切見ません。1日の値幅が1.1ある市場なら、ふつうの押しでも49.6には届きます。実際、戻りの途中に49.6を下回る終値が2本あります。このチャートでは、固定の損切りは雑音の内側にあります。
損切りは3つ、幅は2.6、2.2、1.0です。エントリーに対する割合では5.1パーセント、4.3パーセント、2.0パーセントになります。このうちどれかが唯一の損切りというわけではありません。どれも損切りです。その幅が何と引き換えなのかを、次の節で見ます。
株数を決めるのは損切りの幅で、逆ではない
出発点はトレードではなく口座です。$10,000の口座で許容損失を1パーセントにすると、このトレードで失ってよいのは$100です。株数は許容損失を損切りの幅で割り、端数を切り捨てます。計算はこれだけで、枚数でもロットでもコインでも同じように動きます。
| 損切り | 価格 | 幅 | 株数($100÷幅) | 建玉の金額 |
|---|---|---|---|---|
| A. 構造、48.2の安値の下 | 48.0 | 2.6(5.1%) | 38(100÷2.6=38.46) | 38×50.6=$1,923 |
| B. ATRの2倍、ATR(14)は1.1 | 48.4 | 2.2(4.3%) | 45(100÷2.2=45.45) | 45×50.6=$2,277 |
| C. エントリーの固定2% | 49.6 | 1.0(2.0%) | 100(100÷1.0=100) | 100×50.6=$5,060 |
最後の2列は並べて読みます。固定の損切りは100株を持ち、構造の損切りの38株の2.5倍を超えます。$10,000の口座のうち$5,060が1銘柄に入る計算です。3つとも、損切りがその価格で約定すれば失うのは同じ$100です。違うのは、それが起きる頻度です。
近い損切りほど多く掛かります。1日の値幅が1.1ある市場での1.0の損切りは、読みが崩れていなくても1日の雑音で掛かります。2.6の損切りはその1日を生き延び、代わりに株数を諦めます。株数を増やすか、決済の回数を減らすか。損切りを選ぶとき、実際に選んでいるのはこのトレードオフです。
口座の何パーセントを賭けるかは、別のつまみです。CMEグループの2パーセントルールの解説は、資金の2パーセントを、1回の損失を小さく保つための一例として挙げています。法則ではなく例です。このページでは1パーセントを使っています。ポジションサイズ計算ツールは、任意の許容損失、エントリー、損切りで同じ割り算を株数でも数量でも行います。ツールのページは英語です。
リワードも同じ幅で決まります。目標が55.8なら、構造の損切りはリスク2.6に対してリワード5.2、つまり2Rです。固定の損切りなら5.2対1.0で、計算上は5.2Rになります。リスクリワード計算ツールは2つの比率を並べて表示します。計算上の比率に意味があるのは、先に損切りが掛からなかったときだけです。
ヒゲの下か終値の下か:市場が壊すべき水準を選ぶ
図のスイング安値の足は、安値が48.2、終値が48.5です。ヒゲの下なら損切りは48.0、実体の下なら48.3という置き方もあります。ヒゲ側は0.3遠いので株数は減り(38株に対して43株)、48.3を一度割ってから上で引けるリテストには耐えます。
ヒゲは損切りが刈られる場所です。日足1本が直前の安値の0.2下まで突っ込み、そこに置かれた注文を約定させて高く引けることがあります。ピンバーのような長いヒゲの足が、分かりやすい水準でちょうど出るのはそのためです。48.2のヒゲの下、48.0に置いた損切りも、その突っ込みが0.3走れば掛かります。どこまで離して置いても、すべての突っ込みを避けきることはできません。広げれば株数が減ります。
終値で判断する方法は、水準ではなくルールです。安値がどこまで伸びても、日足が48.2を下回って引けたら決済します。日中の突っ込みは無視できますが、約定は翌日の寄り付きになるので、48.2よりかなり下になることがあります。約定価格は起きるまで分からないので、株数は損切りが48.0かそれ以下にあるものとして計算します。
どちらにも効く置き方のルールが1つあります。読みが正しければ市場がしないはずのことを、してしまう場所に置くことです。48.2を割れば、安値の切り上げが崩れたことになります。49.6では、まだ何も崩れていません。サポートは線ではなく帯なので、数字を決める前に安値の集まり全体を見ます。水準がスクリーンショット上でどう引かれ、どう評価されるかはサポートとレジスタンスのページで扱っています。
損切りは注文であって、約定価格の約束ではない
逆指値の損切り注文は、指定した価格に達した時点で成行注文になります。Investor.govの注文種別のページがそう明記しています。値動きが速い場面や窓が開いた場面では、約定は指定した価格からかなり離れます。逆指値の指値注文なら悪い約定は避けられますが、そもそも約定しないので、窓の場面ではそのほうが悪い結果になります。
38株、48.0の構造の損切りで考えます。決算の朝に48.6から47.0へ窓を開けて始まれば、損切りは寄り付きで執行され、47.0付近で約定します。損失は1株あたり3.6、およそ$137で、計画した$100ではありません。49.6の固定の損切りで100株なら、同じ47.0で約定して損失は3.6×100、$360になります。
これが近い損切りの2つ目のコストです。窓はすべての損切りを同じ距離だけ飛び越えるので、建玉が大きいほど損失も大きくなります。100株と1.0の損切りで日足の建玉を予定されたイベントまたぎで持つことは、表にある$100とはまったく別のリスクです。
3つのうちどれが正しいかは、このページでは決めません。市場の値幅、イベントをまたぐかどうか、連敗をどれだけ受け止められるかで変わります。仮想通貨の無期限先物は週末も動き、個別株は窓を開け、FXの主要通貨ペアは日曜の寄り付き以外ではあまり窓を開けません。テクニカル分析であり、投資助言ではありません。決まった計算式もありません。
チャートのスクリーンショットで損切りの位置を確認する
スクリーンショットから損切りを決める前に、画面に3つのものが入っている必要があります。どれも数字を変えます。
- スイング安値とその周りの安値が見えるだけの本数を入れます。おおよそ40本以上あれば、48.2は水準として読め、切り取りの端ではなくなります。
- ボラティリティで損切りを決めるなら、ATRのペインも入れます。無ければ1.1は当てずっぽうです。
- 読める価格軸を入れます。ぼやけた軸で48.0と読んだ損切りが、プラットフォームでは48.6のことがあります。
アップロードの前に、注文パネルと口座残高は切り取ります。スクリーンショットはそのまま全部が送られます。自分のチャートでは、いちばん近いスイング安値がどこにあり、エントリーからATRで何倍離れているかを確認します。
TradeGPTはスクリーンショットを画像として読みます。レポートに執行のセクションが含まれる場合、トレードプランには損切り、無効化ライン、パーセントで表した損切り幅が入ります。重要な価格帯の各水準には強さの評価と現在値からの距離が付き、これがポジションサイズの計算に必要な入力になります。損切りを置かない、様子見のプランになることもあります。
サンプルレポートで、損切りと無効化ラインと水準の評価がどう並ぶかを確認できます。レポートの損切りと、自分がスイング安値の下に引く損切りを比べるには、自分のチャートを分析して、最初に挙がってきた価格を価格軸と照合します。
損切りの置き方についてよくある質問
損切りをどこに置くか
読みが崩れたことを証明する水準の、向こう側です。48.2のスイング安値のあと50.6で買った買いなら、その安値の数ティック下、48.0になります。そのあとで、幅からポジションサイズを決めます。$100のリスクを2.6で割れば38株です。先に損切り、あとから株数です。
損切り幅はどれくらい必要か
ふつうの1日の雑音が届かない程度です。ATR(14)が1.1なら、1.0の損切りは平均的な1日で掛かります。2.2(ATRの2倍)や2.6(構造の下)には、本物の動きが必要です。広い損切りは同じ$100のリスクで株数が減り、100株ではなく38株や45株になります。
損切りはヒゲの下か、終値の下か
注文として置くならヒゲの下です。突っ込みが届くのはヒゲだからです。安値48.2、終値48.5の足なら、48.0は耐えて48.3は耐えません。終値で決済するルールは突っ込みを無視できますが、約定は翌日の寄り付きなので、水準より悪い価格を前提に株数を決めます。
損切りを置けば損失は$100で止まるか
止まりません。逆指値は指定した価格に達した時点で成行注文になり、窓が開けばその寄り値で約定します。48.6から47.0への窓なら、$100の計画は38株でおよそ$137、100株では$360になります。窓のコストを決めるのは株数です。
手元のチャートを、筋道立てて読む。
TradeGPTはチャートのスクリーンショットから、重要な価格帯、対立するシナリオ、実行までの手順を組み立てます。まずはサンプルを一通り見て、それから自分のチャートを試してみてください。
サンプルはどなたでも閲覧できます。自分のチャートの分析は、どの有料プランにも含まれています。
出典と参考資料
参考資料は2026年9月17日時点で確認しています。