本文へスキップ
プライスアクション

ブレイクとリテスト:チャートで手順を追う

ブレイクは目を引きます。何が支えて何が崩れたか、そして使える価格がどう変わるかは、価格帯への戻りが教えてくれます。

先に結論から

ブレイクアウトは、すでにあるチャート上の境目を越える動きです。リテストは、価格がその価格帯まで戻ってくる動きです。何をもって抜けたとし、何をもって支えたとするかは、戻りが起きる前に決めておきます。そのうえで、戻りのあとに実際に使えるエントリー価格を、最初に想定した水準と比べます。

ブレイク・戻り・反応図
ブレイクアウトリテストリテストの失敗以前のレジスタンス帯
図を大きく表示する

横にスクロールすると図の全体を見られます。

ブレイク・戻り・反応図
ブレイクアウトリテストリテストの失敗以前のレジスタンス帯

レジサポ転換を見る前に、価格帯を引いておく

ブレイクアウトの判断が楽になるのは、越える境目がもともと意味を持っていた場合です。直近の上昇のあとから線を引き足すのではなく、チャートが以前に方向を変えた価格帯から始めます。

Fidelityは、抜けたレジスタンスがサポートになる仕組みと、抜けたサポートがレジスタンスになる仕組みを説明しています。日本語ではロールリバーサルとも呼ばれる関係です。リテストは、その役割の入れ替わりが起きるかどうかを試す場面にすぎません。古い線を越えたこと自体は、新しい役割が続く証拠にはなりません。

1時間足の例では、以前の高値が100から101の間に集まっています。帯として全体を引きます。100.70までのヒゲはまだ帯の内側、102.20の1時間足の終値は外側です。先に帯を決めておくと、この2つの観察をはっきり分けられます。

ブレイク、戻り、反応を分けて見る

102.20で確定したあと、価格は104まで伸びます。そこから101.20まで押し、かつての天井の近くへ戻ります。これがリテストの場面です。そこでチャートがどう動くかは、まだ見ていません。

段階観察そこで確定すること
ブレイク1時間足が102.20で確定。終値が100から101の帯より上になった。
戻り押しが101.20まで届いた。価格が境目の価格帯へ戻った。
反応次の1時間足が102.50で確定。確定した1本がその試しから回復した。

この例では、途中で1時間足の終値が100を下回らないまま回復して引けたことを「支えた」と定義できます。別のルールなら別の観察になります。自分のルールは押しが来る前に書いておきます。チャートの都合が悪くなってから、終値の条件をヒゲの条件に取り替えないためです。

確認を待つと、使える価格が変わる

目標を108、損切りを99.50としてみます。101.50で入れたとすると、リスク2に対して狙う値幅は6.50、コスト控除前で3.25Rです。

ただし、回復のローソク足が102.50で確定したあとに、その価格が残っているとは限りません。102.50を使えば、想定リスクは3、狙う値幅は5.50で、およそ1.83Rになります。セットアップの輪郭は同じでも、計算の中身は大きく変わります。

証拠を待つかどうかは、この差を見て決めます。リスクリワードの計算ツール(英語のページです)で、価格とコストを並べて比べられます。先ほどの比率を取り戻すために目標だけ遠くへ動かすのは、順番が逆です。

戻りが失敗することも、戻り自体が来ないこともある

1時間足が99.70まで押し戻されて引けたなら、この例の「支えた」条件は満たされていません。価格は元の帯の下に戻っています。100から101を確定したサポートと呼び続けるのではなく、その観察をそのまま記録に残します。

逆に、戻らないまま104から108へ向かうこともあります。リテストを条件にした計画には、この場合、該当するエントリーが存在しません。これは別の結末であって、来なかった押しがあったことにしてよい理由にはなりません。

弱気の側は、方向を入れ替えて読みます。サポートの帯が下に抜け、価格が下から戻り、そこで上昇が止まる形です。ダブルトップのガイドには、その並びがネックラインの周りで起きる例が出てきます。

レポートに見せるのは、意味のある部分

スクリーンショットには、元のレンジ、ブレイクの1本、そして戻りまで入れます。時間足と日時の表示も残します。反発だけを切り取った画像では、その価格帯にもともと意味があったかどうかが分かりません。

執行の前提も確かめます。損切りの水準は計画上の目安です。Investor.govの説明にあるとおり、発動した逆指値が別の価格で約定することはあります。リテストが速く動く場面では、この差が効いてきます。

XAUUSDなら、金チャートの手順が銘柄と単位の確認に役立ちます。そのうえでスクリーンショットを分析し、レポートのブレイク、リテスト、無効化ラインを、自分で記録した並びと比べます。

次に読む

Position size calculator

株数や単位を決める場面で、選んだエントリーと損切りから、許容損失に収まる数量を計算します。

手元のチャートを、筋道立てて読む。

TradeGPTはチャートのスクリーンショットから、重要な価格帯、対立するシナリオ、実行までの手順を組み立てます。まずはサンプルを一通り見て、それから自分のチャートを試してみてください。

サンプルはどなたでも閲覧できます。自分のチャートの分析は、どの有料プランにも含まれています。

出典と参考資料

参考資料は2026年9月8日時点で確認しています。

  1. Fidelity: Support and resistance
  2. Investor.gov: Types of orders