本文へスキップ
インジケーター

RSIダイバージェンスの見方:強気と弱気の具体例

価格は安値を更新したのに、RSIは更新しない。この食い違いが何を示し、チャートの上でまだ何が起きていないのかを読み分けます。

先に結論から

レギュラーの強気のダイバージェンスは、切り下がる価格の安値と切り上がるRSIの安値が組になった形です。弱気のダイバージェンスはその逆で、切り上がる価格の高値と切り下がるRSIの高値が組になります。まず同じスイングどうしを対応させ、そのうえで方向の変化を裏づける価格側の出来事を探します。

価格とモメンタム:食い違う2つの安値図
価格RSI価格は安値を切り下げRSIは安値を切り上げ
図を大きく表示する

横にスクロールすると図の全体を見られます。

価格とモメンタム:食い違う2つの安値図
価格RSI価格は安値を切り下げRSIは安値を切り上げ

都合のいい2点ではなく、2つのスイングから始める

価格は新しい安値をつけたのに、RSIのパネルはそれほど弱く見えない。この食い違いが、ダイバージェンス(逆行現象)の面白いところです。次にやることは1つ、どの2つのスイングを比べているのかをはっきりさせることです。

FidelityのRSIの解説では、0から100の目盛りで動くモメンタムのオシレーターとして扱っています。価格が新しい極値をつけたのに指標がそれに追随しないとき、モメンタムの変化は転換の手がかりになりえます。次のローソク足がどこで引けるかまでは分かりません。

レギュラーダイバージェンス価格のスイングRSIのスイング
強気2つ目の安値が切り下がる2つ目の安値が切り上がる
弱気2つ目の高値が切り上がる2つ目の高値が切り下がる

時間足は1つに固定し、RSIの設定も変えずに見ます。価格のスイングは、そのまま真下の指標パネルへ縦に印をつけてください。月曜の価格の安値と、関係のない木曜のRSIの落ち込みを並べると、チャートに存在しないパターンが出来上がります。

強気の例:100を割ったのに、モメンタムは改善している

1時間足で考えます。1つ目の安値は100、そのときのRSIは24です。価格は106まで戻したあと97まで下げますが、RSIは31で安値を切り上げます。この数字が示そうとしているのは、その関係です。

価格の安値は3下がり、RSIの安値は7ポイント上がりました。これがレギュラーの強気のダイバージェンスです。ただし価格は、途中の高値である106をまだ下回っています。ここで下落が全部終わったと言ってしまうと、いちばん役に立つ価格側の証拠を飛ばすことになります。

たとえば、1時間足が106を上回って引けることを反転を検討する条件に決めたとします。その終値が出るまで、メモは具体的なままで構いません。価格は安値切り下げ、RSIは安値切り上げ、戻りは未確認。もし価格が95で新しい安値をつけたなら、最初に引いた矢印をいつまでも残さず、いちばん新しいスイングの組で見直します。

弱気のダイバージェンスは、上昇し続ける相場と共存します

関係を裏返します。今度のチャートは120でRSI74をつけ、115まで押したあと、124まで上げてRSIは66でした。価格は前の高値を超えたのに、モメンタムは前の値まで届いていません。

押し目の安値115が、この観察に価格の基準を与えます。その水準が守られているかぎり、ダイバージェンスが出ていてもチャートは高値を切り上げ続けるかもしれません。そこから126まで伸びたなら、それは新しい情報です。RSIが上昇を止めるはずだったのに失敗した、という話ではありません。

70を超える数値は、弱気のダイバージェンスとは別の観察です。前者は指標の水準を、後者はスイングどうしを比べています。Fidelityは、強いトレンドの間はRSIが極端な水準に居座り続けることがあると述べています。どちらの観察も方向の判断に変える前に、もっと大きな時間足の状況を見てください。

比べられる組を、分析する側に渡す

価格チャート、RSIのパネル、インジケーターの表示名、時間軸を1枚のスクリーンショットに収めます。直近のローソク足だけを切り取ると、1つ目のスイングが消えます。RSIのパネルを細い帯に押し込むと、24と31の差が見えなくなります。

質問は具体的にします。このダイバージェンスを支えているのは、どの2つの価格のスイングとRSIの値ですか。役に立つ答えなら、その組と、まだ満たされていない価格側の条件を示すはずです。どちらも画像と照らし合わせて確かめてください。その画面の準備はチャートのスクショのチェックリストにまとめてあります。

2つのスイングが画面に入ったら、チャートをTradeGPTに渡して筋道立った2つ目の読みを取ってみてください。示された価格帯と対立するシナリオを、自分のメモと突き合わせます。レポートの並び方はサンプルの分析で先に確認できます。

次に読む

MACDのゴールデンクロスとゼロライン:シグナル線の読み方

価格とモメンタムの食い違いを見たあとは、シグナル線のクロスとゼロラインのクロスを同じ目で比べてみます。

手元のチャートを、筋道立てて読む。

TradeGPTはチャートのスクリーンショットから、重要な価格帯、対立するシナリオ、実行までの手順を組み立てます。まずはサンプルを一通り見て、それから自分のチャートを試してみてください。

サンプルはどなたでも閲覧できます。自分のチャートの分析は、どの有料プランにも含まれています。

出典と参考資料

参考資料は2026年9月8日時点で確認しています。

  1. Fidelity: Relative Strength Index