本文へスキップ
チャートパターン

三尊天井と逆三尊:ネックライン、目標値幅、失敗の形

3つの山は目を引きます。その下のネックラインが、反転が成立するか、どこまで投影されるか、どこで間違いになるかを決めます。

先に結論から

三尊天井が完成するのは、3つの山の間にある2つの谷を通したネックラインを、終値が割ったときだけです。目標値幅はネックラインから頭までの高さをネックラインより下へ引いた価格で、右肩の上に終値が戻れば失敗です。逆三尊は同じ構造を上下ひっくり返した形で、こちらは強気になります。

三尊天井、日足ILLUSTRATION
ネックライン 140140目標値幅 124124損切りA 149.5149.5損切りB 142.5142.5左肩 148頭 156右肩 149終値 139.21616
図を大きく表示する

横にスクロールすると図の全体を見られます。

三尊天井、日足ILLUSTRATION
ネックライン 140140目標値幅 124124損切りA 149.5149.5損切りB 142.5142.5左肩 148頭 156右肩 149終値 139.21616

3つの山は、ネックラインが割れて初めてパターンになる

日足で、高い山が2つの低い山に挟まれ、その間の2度の押しがほぼ同じ価格で止まりました。線を1本引きます。2つの谷を通る線がネックラインで、三尊天井(ヘッドアンドショルダー)については、日足の終値がその下に出るまで何も決まりません。

日足を1枚用意します。左肩は148、頭は156、右肩は149で止まります。2つの谷はどちらも140なので、ネックラインは140の水平線です。Fidelityのチャートパターンの資料も同じ3つの部分を挙げ、ネックラインが割れて初めてパターンが完成すると書いています。StockChartsのChartSchoolも割り込みを同じように扱います。

先に条件を書きます。日足なら、140を下回る日足の終値です。139.5まで下げても141で引ければ数えません。139.2で引ければ数えます。この考え方はダブルトップとダブルボトムのネックラインと同じです。山の間の谷を割ることが反転を完成させ、山はその準備にすぎません。

ネックラインが水平になることはまれです。傾きによって、割り込みの位置、高さの測り方、弱気に見える度合いが変わります。StockChartsは右下がりのネックラインを右上がりより弱気と評価し、Bulkowskiの識別ルールは、線が右下がりのときは右側の谷を割る終値をトリガーにします。

ネックライン割り込みの位置高さと目標値幅変わること
水平、2つの谷がどちらも140140を下回る日足の終値。156から140を引いて16、目標は124。割る価格も、リテストの価格も、損切りの基準も1つで済みます。
右上がり、右の谷が左より高い線を割る終値。線は右側ほど高いので、トリガーは早く、右肩に近い価格で来ます。頭から真下の線までを測り、割った価格から投影します。2度目の押しでは、より高い価格で買いが入ったことになります。StockChartsは天井としては弱気が薄いと読みます。
右下がり、右の谷が左より低い延長した線は下がり続けます。Bulkowskiは傾いた線ではなく、右側の谷を割る終値を使います。測るのは同じく頭からの垂直距離で、投影は右側の谷から。StockChartsの評価ではより弱気ですが、急な線を待つとトリガーまでに下落の多くを返してしまいます。

この形に近い隣人が2つあります。右肩が140の床に向かって高値を切り下げ続けるなら、それは下降三角形になりつつあり、ブレイクには三角持ち合いのルールが当てはまります。頭が肩をわずかにしか超えない形、たとえば148と149に対して150なら、三尊よりトリプルトップに近く、そう読むべきです。

目標値幅は一度計算し、そのうえで損切りの置き場所を決める

同じチャートに戻ります。確定の日足終値は139.2で、売りは翌日の寄りの139で約定します。高さは頭からネックラインまでで、156から140を引いて16です。目標値幅は、その16をネックラインから引いた124になります。StockChartsもFidelityも同じ投影を説明しています。頭のところで測り、線から下へ運びます。

目標値幅は決まっています。損切りは選択で、同じ139のエントリーが2つの別のトレードになります。下の比率はどちらもコスト控除前です。

損切りその価格にする理由リスク124までのリワード比率何で外れるか
A、149.5、右肩の上149を超えて引ければ天井は消えます。10.5151.4Rパターンの失敗。
B、142.5、ネックラインのリテストの上140への戻りが142.5の下で止まると仮定します。3.5154.3Rパターンが崩れないまま線を2.5だけ超えてくる戻り。

Bのほうが数字はよく見え、はるかに頻繁に刈られます。ネックラインへの戻りはむしろ普通です。Bulkowskiの強気相場の標本では、2,800を超える三尊天井のうち、2020年8月付の集計で68パーセントがブレイク水準まで戻しています。StockChartsも、割れたサポート(下値支持線)はしばしばレジスタンスに変わると書いています。143まで戻って140.5で引ける動きは、Bだけを外して他には何も触れません。

選ぶ前に、リスクリワード計算ツール(英語のページです)で両方の計画を通します。そして、142.5で切られたあと、次に140を割る終値で入り直すかどうかを今のうちに決めておきます。ブレイクとリテストのガイドが、保たれるリテストと失敗するリテストの違いを扱います。

逆三尊は同じ構造を上下ひっくり返した形

条件をすべて裏返します。逆三尊は下落のあとにできます。安値、さらに低い安値、そして切り上がった安値の3つで、ネックラインはその間の2度の戻り高値を結びます。強気の形で、そのネックラインを超える終値で完成します。StockChartsの底のページもFidelityの資料も、天井のパターンを逆さにしたものとして説明しています。

別の日足に、それ自身の数字を与えます。左肩は60、頭は52、右肩は59で底を打ちます。その間の2度の戻りは68で止まるので、ネックラインは68の水平線です。高さはここでも16、52から68までで、目標は84になります。68を超える終値で完成し、59を割る終値で失敗します。

出来高は上に向かうときのほうが重要です。ChartSchoolは、ネックラインを抜ける局面での出来高の増加を、天井では望ましく、底では必要だとしています。下落は薄い出来高でも進みますが、上昇には買い手が要ります。底はBulkowskiの強気相場の標本でも強い数字を残していて、2026年9月時点のサイトの記載では3,197の底のうち71パーセントが目標値幅に到達し、天井の51パーセントを上回ります。

失敗とは、右肩の上に終値が戻ること

割り込みのあとに起こることは3つで、失敗はそのうち1つだけです。124へ向かって走ることがあります。ネックラインへ戻って141や142をつけ、そこから再び下げることがあり、これはパターンが崩れていないリテストです。あるいは140の上に終値が戻り、そのまま進むことがあります。右肩の149を超えて引けた時点で三尊天井の失敗が確定し、124の目標は消えます。

同じチャートで失敗の筋を追います。1日目は139.2で引け、これが割り込みです。3日目は高値141.8をつけて140.6で引け、線の上に戻ります。割り込みは弱まりますが、無効にはなりません。5日目は142.5を超えて143.4で引けます。8日目は149.5を超えて150.2で引けます。計画Bは3.5、計画Aは10.5を失い、上の次の目安は156です。

原因は、右肩が終わる前に見えていることが多いです。左肩より高い右肩、148に対して151のような形は、出典が説明する対称性を崩します。2度目の戻りが1度目より遠くまで進んだからです。値幅の狭い足で、出来高も増えないままの割り込みは弱い割り込みです。上昇している週足のなかにできた日足の天井は、より大きな動きの押し目であることが多く、140から124の間に強いサポートがあれば下落は目標の手前で止まります。

目標値幅は投影です。Bulkowskiの天井の標本では、51パーセントが目標値幅に到達し、下落の平均は16パーセント、19パーセントは5パーセントも下げられませんでした。この19パーセントが彼の言う損益分岐の失敗率です。三尊天井と名付けられたチャートの多くは、右肩と割り込みが出そろうまでは、高値が2つ並んでいるだけで、あとは期待でしかありません。124はリワードの入力として扱い、140を割った終値だけを完成した事実として扱います。

ラベルより先に、スクリーンショットのネックラインを確かめる

確かめるのは4つです。真ん中が最も高い3つの山。2つの谷と、そこを通して右へ延ばした線。自分が売買する時間足での、その線に対する終値。そして横に書いた高さの計算です。右肩が終わっていなければ、ラベルは観察メモにすぎず、アラートは山ではなくネックラインに置きます。

TradeGPTはスクリーンショットを読むので、見えるのは切り取った範囲だけで、データフィードからは何も取りません。3つの山、2つの谷、割り込みのあとの足を1枚に収め、注文パネルと口座残高はアップロードの前に切り落とします。レポートでは、パターンとシグナルのセクションが見つけた構造の名前を示し、該当すればネックラインが引かれ、価格帯には強度の評価と現在値からの距離が付きます。

トレードプランが含まれる場合は無効化の条件が付くので、自分の右肩のルールと見比べます。切り取る範囲では価格軸の文字をくっきり残します。そうすれば、示された価格は自分の見ている価格とそのまま重なります。サンプルレポートなら、何もアップロードする前に並びを確認できます。3つの山と割り込みが1枚に収まったら、自分のチャートを分析します。

三尊天井と逆三尊についてよくある質問

逆三尊は強気か弱気か

強気です。下落のあとにでき、頭が最も低い安値になり、ネックラインは安値の間の2度の戻りを結びます。そのネックラインを超える終値で完成します。上の例では、68を超える終値で完成して84を投影し、59を割る終値で失敗します。

目標値幅の計算方法

頭から、その真下のネックラインまでの垂直の距離を測り、天井なら割り込みから下へ投影します。ネックライン140の上に頭が156なら、高さは16、目標は124です。Bulkowskiは、その高さに到達したパターンの割合で高さ自体を割り引くので、目標はもう少し手前になります。

三尊天井が失敗する原因

目標の手前で買いが戻ってくることです。よくある兆候は、左肩より高くなる右肩、出来高が増えないまま値幅の狭い足で起きる割り込み、そして上昇している週足のなかで日足の天井ができることです。失敗は右肩、例では149を超える終値で確定し、124の目標は消えます。

ブレイクを確認する出来高

割り込みの足での出来高の増加です。右肩の戻りが伴っていた水準より多いことが目安になります。ChartSchoolは、その増加を天井では望ましく、底では必要としています。パターン全体では、出来高は左肩から右肩にかけて細っていくのが自然で、右肩が最も出来高の多い山であれば、天井としては分が悪くなります。

次に読む

ブレイクとリテスト:チャートで手順を追う

ネックラインの割り込みはブレイクアウトです。ネックラインへの戻りが、天井が保たれるかどうかについて何を示すかを追います。

手元のチャートを、筋道立てて読む。

TradeGPTはチャートのスクリーンショットから、重要な価格帯、対立するシナリオ、実行までの手順を組み立てます。まずはサンプルを一通り見て、それから自分のチャートを試してみてください。

サンプルはどなたでも閲覧できます。自分のチャートの分析は、どの有料プランにも含まれています。

出典と参考資料

参考資料は2026年8月28日時点で確認しています。

  1. StockCharts ChartSchool: Head and Shoulders Top
  2. StockCharts ChartSchool: Head and Shoulders Bottom
  3. Thomas Bulkowski: Head-and-Shoulders Tops (thepatternsite.com)
  4. Thomas Bulkowski: Head-and-Shoulders Bottoms (thepatternsite.com)
  5. Fidelity Learning Center: Identifying Chart Patterns with Technical Analysis (PDF)