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プライスアクション

FVG(フェアバリューギャップ)とは:3本のローソク足と50%

3本のローソク足が、1本目の高値と3本目の安値のあいだに空白を残します。50%の線はどこか、戻りは何を意味するか、終値で抜けたら何が変わるか。

先に結論から

FVGとは、真ん中のローソク足が大きいときに3本が残す空白のことです。強気の空白なら、1本目の高値から3本目の安値までの範囲を指します。戻ってきたときのエントリーは、その範囲の50%の線に置くのが一般的です。終値で空白を抜けたローソク足が出ると、反転したFVGになり、以後は反対側から読みます。

NQ 5分足:強気のFVGとその反転ILLUSTRATION
空白と50%への戻り目標20,065、45ポイント20,06520,03020,02020,0101233本目の安値50%の線、エントリー20,0201本目の高値損切り20,005、15ポイント想定される経路1 1本目2 一気に走った動き3 3本目、空白は20ポイントその後:反転(IFVG)20,03020,01044 20,010を終値で下抜け、以後はレジスタンス
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NQ 5分足:強気のFVGとその反転ILLUSTRATION
空白と50%への戻り目標20,065、45ポイント20,06520,03020,02020,0101233本目の安値50%の線、エントリー20,0201本目の高値損切り20,005、15ポイント想定される経路1 1本目2 一気に走った動き3 3本目、空白は20ポイントその後:反転(IFVG)20,03020,01044 20,010を終値で下抜け、以後はレジスタンス

空白は1本目の高値から3本目の安値までで測る

NQの5分足が3本確定し、真ん中の1本が両隣の4倍の大きさになっています。1本目のヒゲと3本目のヒゲは触れていません。この触れ合わない範囲が空白です。2本目が遠くまで動いたせいで、その両側のローソク足が同じ価格を一度も通らなかった、という状態です。

図の3本を見ます。1本目の高値は20,010。2本目は20,006から20,042まで走ります。3本目は上に窓を開けて始まり、安値は20,030です。空白は20,010から20,030、幅は20ポイント、50%の線は20,020になります。このページの数字は、すべてこの3つに戻ってきます。

ローソク足測るものNQの5分足の例
1本目その高値。強気の空白の下端20,010
2本目一気に走ったローソク足。実体が両側の2本のヒゲより大きいこと実体は20,006から20,042、36ポイント
3本目その安値。強気の空白の上端20,030
空白3本目の安値から1本目の高値を引いた値20,030から20,010を引いて20ポイント
50%の線下端に空白の半分を足した値20,010に10を足して20,020

弱気の空白は鏡写しです。1本目の安値と3本目の高値を測ります。インジケーターの提供元は、この形を買い手と売り手のインバランスで、価格が戻りやすい範囲だと説明します。その説明は物語として扱います。チャートが示しているのは、一度も約定しなかった価格の範囲だけです。

ここではヒゲが効いてきます。強気の空白は、3本目の安値が1本目の高値より上にあること、それもヒゲ同士で上にあることが条件です。2ポイント重なっていれば、空白はありません。真ん中のローソク足は、オーダーブロックを成立させる一気の動きと同じものなので、2つの対象はしばしば同時に現れます。ブロックは走り出す前のローソク足、空白は走ったあとに残った穴です。

50%の線でエントリーし、ポイント価値でサイズを決める

エントリーは戻りであって、走っているところではありません。このNQの5分足では、3本目のあとの動きが20,060まで届き、そこから4本かけて空白の中まで戻ります。指値は50%の線、20,020に置いておきます。ICTの語彙では、この約定をconsequent encroachmentと呼びます。要するに中点です。そこを埋めたヒゲは20,019まで届き、ローソク足は20,031で確定します。

損切りは20,005、空白の下端20,010の5ポイント下に置くので、リスクは20,020から20,005を引いた15ポイントです。目標は20,065、走った高値20,060の上の水準なので、リワードは20,065から20,020を引いた45ポイント。45を15で割って3Rになります。どの数字も約定の前に決めたルールで、3Rは目標に届いた場合の結果であって、予測ではありません。

ポイントを金額に変えるのは取引単位です。CMEグループは、E-mini Nasdaq-100(NQ)を1指数ポイントあたり$20、Micro E-mini(MNQ)を1ポイントあたり$2としています。MNQを1枚なら、15ポイントの損切りで$30のリスク、45ポイントの目標で$90の利益、いずれも手数料を除いた数字です。NQを1枚なら、同じ計画でリスクは$300、利益は$900になります。

MNQを10枚持てば、NQ1枚と同じ$300のリスクです。小さいほうの取引単位を使うと、口座に損切りを合わせるのではなく、損切りに口座を合わせられます。ポジションサイズの計算ツールは、許容損失と損切り幅とポイント価値からこの計算をします。NQが大きな空白を残しやすい時間帯についてはナスダックのチャート分析ページが扱っています。どちらのページも英語です。

終値で抜けた空白はレジスタンスに変わる

空白は壊れます。同じ20,010から20,030の空白が最初の戻りでは持ちこたえ、価格が走り、1時間後にまた下げてきたとします。今度は5分足が下端を下回る20,003で確定します。強気の空白はサポートとして失敗しました。この用語を使うトレーダーは、その結果を反転したFVG、略してIFVGと呼びます。

反転のルールは1つだけです。空白は端をそのまま保ち、使う側だけが入れ替わります。次に下から20,010〜20,030の帯へ戻ってきたら、そこは売り手が動きうる場所として読みます。図の右側がその場面です。価格は古い空白の内側にあたる20,024まで上がり、次のローソク足は20,007で確定します。空白の内側から売る場合の損切りは、上端である20,030の上に置きます。

これは古典的な役割の入れ替わりに、新しい名前が付いたものです。Fidelityは、抜けたサポートがレジスタンスとして働き、抜けたレジスタンスがサポートとして働くことを説明しています。空白は幅20ポイントのサポート帯で、20,003の終値がそれを壊しました。その抜けがCHoCHなのかBOSなのかは、どのスイングを取ったかで決まります。BOSとCHoCHのページが、この2つを切り分けています。

反転の判定は、ヒゲではなく終値で固定します。20,004まで届いて20,014で確定したヒゲは、買いの損切りには当たりますが、空白は空白のままです。20,003の終値だけが向きを変えます。この終値の考え方があるから、1つの価格帯に正反対のラベルが2つ載ることを避けられます。

FVGとインバランス:1つの対象に3つのルールブック

インバランスのほうが古く、意味の広い言葉です。ICTの語彙ではこの2つはほぼ同義で、LuxAlgoのツールはどちらも同じ網掛けの箱として描きます。違いは、その箱に人が付けるルールの側にあります。下の表は、20,010から20,030という同じ価格帯についての、よくある3通りの読み方を並べたものです。

問いFVGインバランス(プライスアクションでの用法)窓開け(古典的な用法)
何で決まるか3本のローソク足。1本目の高値から3本目の安値まで、ここでは20,010から20,030往復の売買がほとんどないまま価格が通過した範囲。多くは同じ3本ある立会の終値と次の始値のあいだの空間。内側にローソク足は1本もない
エントリーの水準50%の線、20,020、または手前の端帯の内側ならどこでも。中点を固定することは少ないたいていは窓埋めそのもの、前の終値への戻り
完全に埋まったあとの状態埋め済み。ここで取引をやめるトレーダーが多い埋め済み。帯はふつう消す終了。古典的な窓埋めのトレードはそこで終わり
終値で抜けたあとの状態反転。反対側から読む壊れた。2つ目の読み方は決まっていないそのまま進むならブレイクアウェイギャップ
時間足どれでも。ここでは5分足どれでも定義上、日足と週足

1枚のチャートには1つのルールブックを選びます。20,020を50%の線としてエントリーしておきながら、価格が20,010まで埋めたところでインバランスのルールで決済したトレーダーは、2つの体系を混ぜたことになり、あとからどちらが機能しなかったのかを判別できません。対象に名前を付け、エントリーと無効化を書き出し、その時間足のすべての空白に同じ組を当てはめます。

空白は必ず埋まるわけではなく、成績の裏付けもない

NQの強いトレンドは、埋まっていない空白をいくつも残していきます。300ポイント走った朝なら、5分足に強気の空白が4つも5つも出て、そのどれも何時間も埋まらないことがあります。例に出した20,020の指値は、価格が戻ってきたときにだけ約定します。戻ってこなければトレードは発生しません。それは計画が機能している状態であって、失敗ではありません。

用語の人気と成績は別のものです。StatOasisは2026年9月3日に、空白へのエントリーを含むICT系の648通りを、SPY、QQQ、DIA、IWMの日足で、手数料もスリッページも入れずに走らせたバックテストを公開しました。その要約は率直です。648通りのうち、純利益でバイアンドホールドを上回ったものは1つもありませんでした。大半はランダムなエントリーにも勝てていません。

ここから2つの限界が出てきます。この検証が扱ったのは米国株価指数ETFの日足なので、5分足のNQについては、良い方向にも悪い方向にも何も言っていません。もう1つ、MNQ1枚の$30というリスクには手数料が入っていません。マイクロの取引単位では、手数料が15ポイントの損切りに対して無視できない割合になることがあります。このページが扱うのは空白の測り方とラベルの付け方です。テクニカル分析であり、投資助言ではありません。

3本のローソク足と戻りをスクリーンショットに残す

戻りのところから切り取ると、空白の端が画面から消えます。3本のローソク足、20,060までの動き、20,020への戻り、そして価格軸を1枚に収めます。5分足で40本ほどあれば足ります。注文パネルと口座残高は、アップロードの前に切り落とします。スクリーンショットは丸ごと送られるからです。

自分のチャートでは、まず1つだけ確認します。3本目の安値が本当に1本目の高値より上にあるか、それもヒゲ同士で上にあるかどうかです。価格軸で両方の数字を読んで確かめます。サンプル分析では、レポートが重要な価格帯を強さの評価と現在値からの距離とともにどう並べるかを確認できます。20,010から20,030の帯がそこに出てくるか、どう評価されるかを見比べられます。

レポートにトレードプランが含まれる場合、その無効化の条件を、自分が決めた20,010の終値抜けのルールと突き合わせます。そのうえで自分のチャートを分析し、レポートの価格帯と自分が測った帯を並べます。

FVGについてよくある質問

FVGとは何か

真ん中のローソク足が動きすぎたせいで、1本目と3本目のヒゲが重ならない3本の形のことです。強気の空白なら、1本目の高値から3本目の安値までを測ります。NQの例では20,010から20,030です。弱気の空白は、1本目の安値から3本目の高値までになります。

FVGの使い方

価格が戻ってくるのを待ちます。50%の線、例では20,020に指値を置き、反対側の端から数ポイント外、ここでは20,005に損切りを、直近のスイングか走った高値、20,065に目標を置きます。リスク15ポイントに対してリワード45ポイント、3Rです。金額を決めるのはその取引単位のポイント価値です。

FVGは必ず埋まるのか

いいえ。強いトレンドは、何時間も何日も埋まらない空白をいくつも残します。空白そのものに価格を引き戻す仕組みはありません。50%の線に置いた指値は、単に約定しないだけです。いったん埋まり、そのあと終値で抜かれた空白は、もうサポートではありません。反転しています。

IFVG(反転したFVG)とは何か

価格が終値で抜けた空白のことです。20,010から20,030の強気の空白は、ローソク足が20,010を下回って確定した時点でIFVGになり、次にその帯へ戻ってきた価格はレジスタンスとして読みます。端は変わりません。変わるのは、どちら側から使うかだけです。判定はヒゲではなく終値で行います。

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BOSとCHoCHの違い:構造のブレイクと転換の初動

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出典と参考資料

参考資料は2026年9月10日時点で確認しています。

  1. CME Group: Nasdaq-100 futures contract specifications
  2. StatOasis: ICT backtest, what survives (2026)
  3. Fidelity: Support and resistance